2016年6月7日火曜日

「みんな元気に過ごせますように」

【地域行事参加報告・生麦地域ケアプラザ】
 6月5日(日)横浜市の無形文化財に指定されている「蛇も蚊も祭」が行われました。 「蛇も蚊も」とは、約300年前に悪疫が流行した時、萱で作った蛇体に悪霊を封じ込めて海に流したことに始まると伝えられています。当日は子どもから大人までが蛇を担ぎ、「蛇も蚊も出たけ、日和の雨け、出たけ、出たけ」と唱えながら町内を回りました。家の前で「わっしょい!わっしょい!」と蛇を高く掲げ、疫病退散を祈りました。

 午前中には本宮地区で、午後には原地区で行われ、どちらもケアプラザに蛇が入って、疫病退散を祈願してくださり、地域で大切にされている伝統行事に交えていただけることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。クライマックスの蛇の絡み合いは、それぞれに異なったやり方で興味深いものでした。本宮地区では蛇の頭から3体が絡み合い、原地区では2体の蛇全体が上下に絡み合いました。
 
この行事は、端午の節句の行事とされ、明治の半ば頃から太陽暦の6月6日になり、近年は6月第一日曜日に行われるようになりました。最後まで参加すると、子どもたちは柏餅とお小遣いを貰えるため、朝から雨の降る中でしたが、レインコートに長ぐつをはいて、水たまりがあちこちにある足下の悪い中も最後まで練り歩いていました。担いでいる間に子どもたちから「蛇も蚊もって・・どういう意味?」という声が上がりました。お年寄りが「みんな元気でいられるようにっていう意味だよ」と子どもにもわかりやすく説明している様子から、大切に地域で受け継がれていることが伝わってきました。今年も生麦のみなさんが、元気でいられること間違いなしですね。
 (生麦地域ケアプラザ 雪嶋星良)